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睡眠薬にはどんな種類があるか?

不眠治療に医師から処方される睡眠薬。用法を間違えると命の危険もある取り扱いが難しい薬です。一口に睡眠薬と言っても、一体どれくらい種類があるのでしょうか?

睡眠薬と言うものは市販で売られる事は無く、医師の診断の元、処方箋を貰い受けて初めて手にする事ができる薬です。市販で売られている睡眠薬と呼ばれるものは、改善薬と呼ばれるものです。そんな取り扱いが厳重な睡眠薬ですが、一体どのくらいの種類があるものなのでしょうか。

・バルビツール酸系
・ベンゾジアゼビン系
・非ベンゾジアゼビン系
・メラトニン受容体作動薬
・オレキシン受容体拮抗薬

一般的にはこの5種類の系統に分かれます。これらの系統の睡眠薬が世間ではどういう名前で通っているか、どういう効能があるのかを順を追って説明していきたいと思います。




バルビツール酸系

静脈麻酔薬、抗てんかん薬、鎮静剤などの中枢神経抑制作用を持つ向精神薬の一群です。1920年代~1950年代半ばまでの睡眠薬や鎮静剤の唯一の薬であったと言います。脳に直接作用するという強力な効果がある為、鬱を発症したり睡眠を持ち越してしまうなどの懸念や、治療指数が低く過剰摂取の危険性をはらむ為に危険な薬剤として知られていました。

現在では危険性が改良されたベンゾジアゼビン系が登場した為に、麻酔やてんかん系以外では使用の機会が限られています。睡眠効果が高い分、広範囲にわたる副作用のリスクも大きいという理由で処方が推奨されていません。

有名な所でラボナなど、バルビタール、イソミタール、ベゲタミンA、Bがあります。

ベンゾジアゼビン系

BZ系と呼ばれ、現在では効果も安全性も高く一般的に使われている睡眠薬です。睡眠薬の中ではポピュラーなハルシオンがこれに当たります。強烈な眠気を誘うバルビツール酸系に対し、自然な眠りを誘う状態に陥る睡眠薬です。

直接睡眠に関わる部位に作用する訳でもなく、バルビツール酸系のような重大な副作用を起こすようなものはありません。しかし、安全と言ってもバルビツール酸系ほどの危険性ではないにせよ、筋弛緩作用があり、バランスを保ち辛くなるという副作用があるので、多量摂取はやはり危険を伴います。

これに分類される睡眠薬に、ハルシオン、レンドルミン、ロラメット、エバミール、リスミー、ロヒプノール、サイレース、ユーロジン、ベンザリン、ドラール、ソメリン、ダルメート、ベノジールなどと言った物があります。

非ベンゾジアゼビン系

非BZ系と呼ばれ名前からわかるとおり、ベンゾジアゼビン系の筋弛緩作用に始まる副作用を軽減させた、改良型とも言える睡眠薬です。これに分類される睡眠薬はアモバン、ルネスタ、マイスリーと呼ばれるものになります。




メラトニン受容体作動薬

人間は夜寝る時、脳の視床下部からメラトニンというホルモンを分泌し、脳の視交叉上核のメラトニン受容体と作用する事で眠気を引き出し睡眠に陥ります。この睡眠薬は、そのメラトニン受容体を刺激させる事で睡眠を引き出す種類の薬です。従来の強制的な睡眠を引き出すものと違い、生理的に睡眠を引き出す薬という事が特徴です。

人間が自然に眠りを起こすように刺激する薬の為に、重大な副作用が起きる事も無く、安全性も高いものです。しかし、強制的な眠りを引き起こすものではないので、他の睡眠薬に比べて強力な薬という訳ではありません。

オレキシン受容体拮抗薬

オレキシンは脳内の物質で、起きている状態を保ち、安定化させる役割を持ちます。オレキシン受容体拮抗薬という睡眠薬は、そのオレキシンの働きを弱める事で睡眠を引き出す種類の薬です。脳が睡眠の信号を送る事で人は眠りに就きますが、そのシステムに関わる薬として注目を浴びています。

効果としてはBZ系、非BZ系と同等の効果が見込め、大きな副作用も起きないという事で、今後の睡眠薬の主流となりえる可能性を秘めた睡眠薬です。


今回ご紹介した睡眠薬、5種類が日本で認可されている薬です。初期のバルビツール酸系には睡眠を持ち越してしまったり、依存性が高いなどの副作用が存在し、取り扱いには充分注意が必要な薬でした。
そこから発展し、現在ではBZ系、非BZ系と言われるベンゾジアゼビン系と非ベンゾジアゼビン系が登場し、そこから更に進化したメラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬といった睡眠薬が登場しました。

・バルビツール酸系
・ベンゾジアゼビン系
・非ベンゾジアゼビン系
・メラトニン受容体作動薬
・オレキシン受容体拮抗薬

これらの睡眠薬には、いずれも長所と短所があり、一概にはどれが良いとは言い切れません。効果が高いが、精神不安に陥ったり、眠気が持ち越されてしまったり、危険性は低いが効果が薄いものであったり。
現在では欠点を克服し安全に睡眠を引き出すものが開発され、徐々にそちらへ切り替わっています。

今後は海外で使用されている睡眠薬が日本でも認可され、今よりも種類が増えるようになるでしょう。


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