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食物アレルギーの検査って?保険は適用される?

食物アレルギーの検査は何科で受けたらよいのでしょうか。今回は、食物アレルギーの検査について、方法や費用、保険適応の有無、診療科など広く詳しくご紹介していきます。

食物アレルギーは、通常病原体などを異物として認識するはずの免疫細胞が誤って食物を異物と認識してアレルギー反応を起こしてしまう病気です。アレルギー症状は、軽度であれば蕁麻疹、鼻水・くしゃみ、口の中の違和感、呼吸困難感などに留まりますが、重症の場合、窒息や血圧低下による意識障害など命に関わることも珍しくありません。

アレルギー症状があると判断されたら保険適用

アレルギーの検査は、アレルギー症状がある場合であれば保険適用となります。このため、検査の段階で明らかにアレルギー症状があれば、まず保険適用となります。この他、その段階では症状はなくなっていても、疑わしい食物を食べ、疑わしい時間内に症状が現れたというエピソードから医師がアレルギーがあると判断すれば、保険適用となります。

逆に、ただアレルギーをもっているか調べたいだけであれば、費用は全額自費となります。医療機関に受診する際は何をどれくらい食べて、その何分後にどんな症状がどれくらい続いたか、今回が初めてか、以前にも似たことがあったかなど、診断に必要な情報をメモし、詳細に伝えることが大切です。

検査方法と費用

特異的IgE抗体検査(RAST)
採血によって血液中に存在する抗体を測る検査です。食物を異物と認識してしまう抗体の量を測ることで、アレルギー症状を起こす危険性が分かります。抗体があるからといって100%アレルギー症状を示すわけではありませんが、抗体の量が多いほどその危険性は高くなります。

この検査はハウスダスト、スギ、ヒノキ、イヌ、ネコ、コムギ、タマゴ、ソバ、、、と1つ1つ調べていく検査で、1つにつき1,100円※かかります。さらに、保険適応される範囲は13項目までで、それ以上調べたい場合は自費になります。

また、検査実費費用として1,570円※かかるため、アレルギー症状のある方が10項目調べた場合、1,570円+(1,100円×10項目×3割負担)=3,457円となります。

プリックテスト
プリックテストは、アレルゲンを含む薬品、またはアレルゲンそのもの(果物であれば果汁)を皮膚に1滴垂らし、そこに小さい針で傷をつけて皮膚内に侵入させ、アレルギー反応(膨疹や紅斑)を調べる検査です。アレルゲンを含む液体が採取できれば行えるため、特異的IgE抗体検査にはない項目であっても調べることができます。
検査実費費用はなく、1項目420円※かかるため、保険適用で10項目調べた場合、420円×10項目×3割負担=1,260円となります。

食物負荷試験
子供の場合、食物負荷試験といって、アレルゲンとして疑われている食物を少量摂取し、症状の出現の有無を調べる検査です。実際に摂取した反応を見るだめ、他の検査と比べるとやや危険を伴いますが、アレルゲンを特定するには最も確実な方法です。

外来の場合10,000円程度※、念のため入院で行う場合50,000~100,000円程度※かかりますが、子供の場合、全額、全額までいかなくとも大部分を補助してくれる自治体が多いため、費用に関しては地域の医療機関に確認してください。※検査費用は2016年12月時点の金額です

検査は何科で受けられる?

最も専門的なのは、名前の通りアレルギー科です。この他、アレルギー症状として皮膚や眼、鼻、のどには症状が現れやすいため、皮膚科や眼科、耳鼻咽喉科、呼吸器内科でも扱われる領域となります。また、特異的IgE抗体検査は採血による検査なので、調べるだけであれば科を絞らず、一般内科でも行える検査です。

その後の治療を考えると、ご自身が最も悩んでいる症状、たとえば皮膚の赤みやかゆみであれば皮膚科、目のかゆみであれば眼科、鼻水やくしゃみであれば耳鼻咽喉科などで検査してもらうとよいでしょう。


今回のポイントは次の3つです。

・食物アレルギー検査の保険適用の判断ポイントは、アレルギーが疑われる症状またはエピソードの有無
・行われる検査は「特異的IgE抗体検査」「プリックテスト」「食物負荷試験」
・診療科は皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科などアレルギーの症状に合わせて受診

食物アレルギーは珍しい病気ではありませんが、命に関わる可能性もある恐ろしい病気です。毎日当たり前に行う食事で重篤な症状に陥らないよう、ご自身のアレルギーを知っておくことは非常に大切です。


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