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大人になってもあなどれない 食物アレルギーの症状って?

そば、ナッツ、卵、小麦、牛乳など、食物アレルゲンとしては広く知られています。では、食物アレルギーではどのような症状が起こるか知っていますか?アナフィラキシーが起こってしまった時はどのように対処すればよいでしょうか?今回は、大人になってもあなどれない食物アレルギーの症状についてご紹介していきます。

アレルギーは、身体に侵入した異物に対して過剰に防御機構が働いてしまうことで、全身にさまざまな症状を引き起こします。これをアナフィラキシーと言います。症状が軽く済めば、ちょっとした失神や舌の違和感程度に留まりますが、重症の場合、呼吸の停止や心臓の停止など、命に関わる可能性もあります。

食物アレルギーは、子供の場合、生まれつきアレルギーを持っていることで、初めてアレルゲンを摂取した時にアレルギー症状が現れますが、大人の食物アレルギーはある日を境に突然発症することも珍しくありません。そんな時、焦らないために、アナフィラキシーの症状にはどのようなものがあるのかを知り、素早く適切な対処を行えることが重要です。

軽症(グレード1~2)

グレード1
症状は皮膚と口の中の違和感に留まります。皮膚はアナフィラキシーの症状が現れやすく、小さな紅斑(赤い発疹)、膨疹(盛り上がった発疹)が3個以内でグレード1となります。消化器症状としては、口の中のかゆみや違和感、唇の腫れ、軽度の気持ち悪さが生じます。

グレード2
上記の症状に加え、鼻の症状も加わります。皮膚症状として身体の一部に紅斑または膨疹(盛り上がった発疹)が4個~10個に増えると、グレード2となります。消化器症状には、1,2回の嘔吐や下痢、一時的な腹痛がみられます。鼻の症状としてはくしゃみや鼻づまりが現れます。

重症(グレード3~5)

グレード3
紅斑や膨疹が全身に広がり、身体全体にむくみがみられる場合、グレード3となります。消化器症状は3回以上の嘔吐または下痢、持続する腹痛がみられます。呼吸器症状としては、咳や声のかすれ、飲み込みにくさが現れ、脈がやや速くなります。

グレード4
皮膚症状は同じく全身性の紅斑、膨疹です。消化器症状の嘔吐、下痢が続き、呼吸器症状としては呼吸困難感が生じ、呼吸は浅く速くなります。血圧は低下し、脈が乱れたり、冷や汗をかいたり、手足が冷たくなります。めまいが生じることもあります。

グレード5
最重症の状態です。呼吸は停止し、脈は遅く、あるいは完全に止まってしまい意識を失います。

対処方法

グレード1、2であれば、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬、ステロイドなど、アレルギー症状を抑える薬の内服で症状を落ち着かせることが可能です。

一方、グレード3以降、あるいはグレード1、2であっても嘔吐や下痢、息苦しさの症状が強い場合にはアドレナリンの筋肉注射を行います。この時使うのが「エピペン」と呼ばれる注射薬で、アナフィラキシー症状が生じた際に緊急で自分でふとももの筋肉に打つ薬です。
エピペンは医師による処方が必要な薬であり、過去にアナフィラキシーを起こしたことがある方、あるいは食物アレルギーがあってアナフィラキシーを起こす恐れのある方は、医療機関へ受診し、処方を受けて、薬を持ち歩く準備ができていることが大切です。

これらの薬物療法に加え、食物がまだ口の中に残っているのであれば吐き出して口をすすぎ、吐き出したものがのどに詰まらないよう、周りの人も慌てずに注意の目を向けておくことが重要です。


食物アレルギーの症状をまとめます。

・軽症:数個の発疹、口の中のかゆみ、唇の腫れ、くしゃみ、一時的な嘔吐・下痢
・重症:全身の発疹、呼吸困難感、血圧の低下、持続する嘔吐・下痢・腹痛
・対処法:エピペンを使うか迷うくらいなら必ず使い、使用後はすぐ救急車を呼ぶ

外食では注意していても誤ってアレルゲンを口にしてしまうこともあるかもしれません。食物アレルギーがあると分かっている場合には、あらかじめ周囲の人に知っておいてもらうことも大切です。


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