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人参にはどんな種類があるの?名前は?

昔から一般家庭の食材として使われてきた人参ですが、日本だけでなく世界中でもポピュラーな野菜として親しまれています。この人参には様々な種類があり、食材としてではなく、漢方として重宝されているものもあり、その名前も様々です。

同じ人参でもどのようにして、食用、漢方と別れて行ったのでしょうか?人参の歴史をたどりつつ、その種類についてみていきましょう。

 知らなかった!?人参の歴史

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人参は現在でこそ様々な種類と名前を持ったものが存在していますが、古くはアフガニスタン近隣が原産と言われています。人参は2種類に分けられ、オランダを経てヨーロッパの西側に広がっていき品種改良を進めた西洋種と、中国に渡り東側に伝わった東洋種の2つの系統に分けられます。

普段私たちが食べている太く短いものが西洋種で、漢方などで使われている細長いものが東洋種と見分けることができます。

 西洋種

紀元前の古代ギリシアで薬用として栽培されたと言われ、当時は枝分かれした形状だったと言います。その後、10世紀頃の現在のトルコの近辺で現在の形に近い円錐状の人参が誕生し、15世紀頃までにはヨーロッパ全域に広まったと言われます。18世頃のオランダでは現在の形状に近い人参が栽培され、今に至ると言われています。

 東洋種

後漢から三国の時代の中国の医学書や漢方の古典には人参についての記述がされていました。日本には739年に満州から朝鮮半島の北側、現在のロシアの沿海地方にあったとされる渤海という国から贈られたという記録が残っています。記述や古典を見ても解る通り、恐らくは高麗人参などの生薬に用いたものだと考えられています。

食用としての人参は中国の12~13世紀頃に伝わったと言われ、日本には江戸時代初期に伝わったとされるのが有力な説と言われています。1631年に編集された書物には人参の表記があり、1712年に成立した書類には現在のように品種が分かれていたことが記されています。西洋種は江戸時代末期頃に伝来し、明治時代には様々な品種の人参が導入されるようになったと言われています。

以上のことから日本に渡ってきた現在の食用人参は世界で見ると遅れて普及したことが解り、それまでは漢方や生薬などで使われるような長い人参が日本における「人参」だったようです。現在の食用人参は第二次世界大戦後、それまで主流だった東洋種から、西洋種の栽培が盛んに行われ、現在のように西洋種が主流に変わったのです。

 人参の種類と名前

日本では長い間、東洋種の人参が主流とされていました。現在では様々な品種改良が施され、色々な形や味をした人参が市場に並んでいます。ここで一度人参の種類と名前にはどのようなものがあるのかを紹介したいと思います。

西洋種の人参
五寸人参、三寸人参
一般的な人参が五寸人参と呼ばれるもので、それより小さいものが三寸人参になります。
更に名前が付けられたもので黒田五寸、ひとみ五寸、向陽二号、ベーターリッチ、Dr.カロテン5などもあります。

大長人参、ミニキャロット
これらは西洋種の特徴とは真逆の細長いものでありますが、品種改良によって形が一般的な特徴とは全くの別物ではありますが、れっきとした西洋種です。
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東洋種の人参
高麗人参、金時人参、島人参、黒人参
高麗人参に代表される漢方などに使われるものが主流ですが、別名:京人参とも言われる金時人参のように祭事などに使われる伝統的な人参もあります。基本的に細長く甘みのあるものが特徴です。その他に色とりどりのカラフルキャロットと言われるハーモニーシリーズなどの品種改良された品種もあります。


・広まった経路によって、現在主に食用とされる西洋種、漢方の材料となる東洋種の二種類がある
・西洋種が日本に伝わったのは世界的にも後年である

なかなか考えることのない人参の歴史や種類について、新しい発見があったのではないでしょうか。西洋と東洋で辿った道が違っていても、我々の食卓に上がり貴重な栄養源となってくれていることはありがたいことです。個人的にも好きな野菜の一つなので、歴史的背景を知ることで、また魅力が増しました。


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