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かゆみの原因は肝臓にあった!?意外と知られていない関係性とは!!

かゆみには2つの種類があります。1つは皮膚が赤くなり、腫れやぶつぶつなどの変化がみられる部分に限局してかゆみが生じるものです。もう1つは、皮膚には何も異常がないのに全身がかゆくなるものです。

皮膚に何か変化があれば、虫刺されやアレルギー反応などが疑われますが、皮膚に何も異常がないのに全身がかゆい場合は、もしかしたら肝臓の病気かもしれません。

肝臓では糖やタンパク質、脂質からエネルギーを作り出す「代謝」の働き、アルコールや薬などを分解する「解毒」の働き、それらから生じた老廃物を腸に流すための「胆汁酸の生成・分泌」の働きがあります。

今回注目するのは、肝臓の働きのうち「胆汁酸の生成・分泌」です。
これと全身のかゆみにどのような関係があるのか、深く掘り下げていきましょう。

 かゆみの原因はビリルビン!?

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肝臓の機能が悪くなると全身のかゆみが現れることが報告されていますが、その原因物質は実はまだ明らかになっていません。有力な説の1つではビリルビンが原因ではないかと考えられています。

ビリルビンは赤血球を構成している成分の1つです。古くなった赤血球は脾臓で分解されてビリルビンが作られます。その後肝臓に送られて、胆汁酸と混ざって腸に排泄されます。

肝臓の機能が低下していると、この排泄が上手くいかなくなってしまい、ビリルビンが身体の中に留まって、血液を通って全身に散らばってしまうようになります。

 ビリルビンが蓄積する原因

肝臓の細胞が壊されてしまう「急性肝炎」では、肝臓の働きが一気に落ちてしまいます。胆汁酸の生成・分泌ができなくなると、ビリルビンを胆汁酸と一緒に排泄することができなくなります。

急性肝炎の原因には、ウイルス感染や薬の副作用によるもの、アルコール、自己免疫疾患(免疫細胞が自分自身の細胞を敵とみなして攻撃してしまう病気)などが知られています。

また、肝臓と腸は胆道という管でつながれていますが、この通り道が狭くなってしまうことで、胆汁酸が肝臓内に溜まってしまいます。原因としては胆道内に「結石」ができてしまう場合、胆道周辺に「がん」ができてしまっている場合が考えられます。

 黄疸の症状

血液中に溶けているビリルビンの量が多い状態を「黄疸(おうだん)」といいます。これは、ビリルビンは黄色い物質であるため、血液中の濃度があがることで身体が黄色く変化するためです。

本来ビリルビンの大部分は便として、一部は尿として排泄されるため、便は茶色く、尿は黄色くなりますが、黄疸では腸に排泄される胆汁酸(ビリルビン)が少なくなるため、便の色がうすくなります。

一方、便として排泄される胆汁酸が減った分、より多くのビリルビンを尿中に排泄しようとするため、尿の色は濃い黄色に変化します。この他、全身の皮膚が黄色みを帯び、特に眼球の白目の部分が明らかに黄色くなります。

また、肝臓の働きが悪い場合の症状として、疲れやすさや食欲の低下、微熱などがみられることもあります。
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まとめますと、

・肝臓には老廃物を排泄する働きがあり、この働きが障害されるとかゆみの原因物質(ビリルビン)が体内に留まってしまう
・その原因として考えられる肝臓の病気は「急性肝炎」「胆道結石」「胆道周辺のがん」など
・ビリルビンが溜まる黄疸では、かゆみの他、全身の皮膚や白目が黄色くなり、疲れやすさや食欲低下などの症状も現れる

皮膚に異常はないのになんかかゆい。最近身体が黄色くなってきている気がする。
そんなときは、もしかしたら肝臓の病気が隠れているかもしれません。


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