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肝臓の検査って何を調べてるの??数値から肝機能を推理!!

お酒を好きな飲み過ぎたり、食べ過ぎたりした時などに負荷がかかってしまう内臓の一つ、肝臓。
健康診断などでの検査結果を見ても、聞きなれない物質の数値が並んでいて、どう見たらいいのかわからない方も多いはず。

肝臓の検査で調べる検査項目について、その意義や基準値を詳しくご紹介します。また、肝臓の機能が悪い場合にそれぞれどのように変化するのかも併せてお話していきます。

肝臓の検査では主に血液検査が行われます。肝臓は身体に必要な成分を合成する働きと、身体にとって有害な成分を分解・解毒する働きがあります。また、細胞にはその細胞内で働く特有の酵素があります。
肝臓に障害がある場合は、肝臓を構成している細胞に傷がついて中に酵素が漏れ出します。

このため、肝臓で合成・解毒される物質や、肝臓の細胞の中で働いているはずの酵素が血液中にどれだけ存在するかを調べることで、肝臓の働きを調べることができるのです。
ここでは、「肝臓の合成能」、「解毒能」、「逸脱酵素」の3つに分けて、検査項目となる物質とその働きや基準値について、ご紹介していきます。

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 肝臓で合成される物質

肝臓で合成される物質は、肝臓の機能が悪くなると、数値が正常よりも低下します。

・Alb(アルブミン) 基準値:4.1~5.1[g/dL]
アルブミンはタンパク質のひとつで、血管内に水分を維持する働きをしています。肝機能の低下によってアルブミン量が減少すると、水分が血管内から皮下に漏れ出てしまい、むくみが生じるようになります。

・PT活性(プロトロンピン活性) 基準値:80~100[%]
血液が固まる時には、プロトロンビンと呼ばれるタンパクが利用されます。このプロトロンビンは凝固因子と呼ばれる物質から生成されますが、この凝固因子の一部は肝臓で作られています。肝機能が低下すると、凝固因子、プロトロンビンの量が減って、出血が止まりにくくなります。

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肝臓で解毒される物質

・BUN(尿素窒素) 基準値:8~20[mg/dL]
体内でエネルギーを作った時の副産物としてアンモニアが生成されます。アンモニアは身体にとって有害な物資であり、肝臓で解毒されて、水に溶けやすい尿素に変換されることで尿中に排泄されます。肝機能が低下すると、血液中のアンモニアの濃度が上がります。
すると、その毒性から「ここがどこか分からない」「今日がいつか分からない」などの意識障害が現れます。血液検査では、アンモニア量をBUNとして測定します。

・T-bil(総ビリルビン) 基準値:0.3~1.2[mg/dL]
ビリルビンは赤血球の成分のひとつです。肝臓からの排泄が低下すると、血液中のビリルビン量が増加し、皮膚や眼が黄色くなる「黄疸」として現れます。

逸脱酵素

逸脱酵素とは、細胞の中から漏れてしまった(逸脱してしまった)酵素のことで、血液中で逸脱酵素の値が増えることは細胞が障害されていることを表します。

・AST(GOT) 正常:10~34[IU/L]
細胞内の逸脱酵素としてメジャーなものです。全身の細胞に存在し、ASTの上昇は細胞がどこかで壊れていることを意味します。

・ALT(GPT) 正常:5~46[IU/L]
これは逸脱酵素の中でも肝臓の細胞に特徴的なものです。AST上昇だけではどこの細胞が壊れているのか判断できませんが、ALTも同時にあがっている場合は、肝臓の細胞が壊れていると判断できます。

・ALP(アルカリフォスファターゼ) 基準値:男性 102~249[IU/L],女性 ~211[IU/L]
これは胆道の細胞に多い酵素です。肝臓は胆汁と呼ばれる消化液を分泌、これは胆道と呼ばれる管を通って運ばれます。肝機能が低下すると、胆汁の運搬が悪くなり、胆道内で鬱滞 (流れが阻害されている状態) することが知られています。
すると、胆道内で鬱滞している成分の一部が血管に移行してしまい、血液中でこれらの成分の濃度が高くなります。

・γ-GTP(ガンマ-GTP) 基準値:男性 8~61[IU/L],女性 5~24[IU/L]
有名な酵素なので、知っている方も多いかと思います。これも胆道の細胞に多い酵素ですが、同様の理由で肝臓の機能が低下すると上昇します。また、アルコールに対してよく反応して分泌量が増えます。

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肝臓の血液検査で調べる項目のまとめです。

・肝機能低下で低下する項目:Alb、PT活性
・肝機能低下で上昇する項目:BUN、T-bil、AST、ALT、ALP、γ-GTP

血液検査で何を調べているのかが分かると、健康に対する意識も高まっていくのではないでしょうか。


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