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インフルエンザ脳症って?原因は!?

インフルエンザ脳症って知っていますか?

インフルエンザの症状って、高熱や咳、筋肉痛だけじゃないんです。
実は、インフルエンザにかかると、脳症にまで進展してしまうことがあります。
これは子どもに起きやすい合併症で、原因は身体に入り込んできたウイルスに対して免疫細胞が過剰に働いてしまうことで起こります。

インフルエンザにかかった子どものうち10,000人に1人の確率で、この合併症が生じています。特に5歳以下の幼い子に起こりやすいといわれています。

間違いやすいのは、インフルエンザウイルスが脳に感染するわけではありません。身体の中のインフルエンザウイルスをやっつけようとして頑張りすぎた結果、脳に障害が起きてしまうのです。
脳症がどんなものなのか、もっと詳しくインフルエンザ脳症の原因と症状から、治療法まで一緒に勉強していきましょう!

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インフルエンザ脳症の原因と症状って?

インフルエンザ脳症の原因は、さきほどご紹介したように、免疫の過剰応答によるものです。免疫細胞は、細胞同士で協力して働くために「サイトカイン」という物質を出して、お互いの状況を伝えあっています。
免疫細胞はサイトカインを使って、もっと仲間を増やして!といった命令や、みんなでこのウイルスを攻撃しよう!という呼びかけを行っています。

インフルエンザウイルスは身体の中での増殖スピードが早いため、免疫細胞は頑張りすぎてしまいます。
サイトカインによって免疫細胞が集まってくると、ウイルスを倒すときにどうしても周りの組織を傷つけてしまい、その部分の血管が障害されます。血管が傷つくと、水分が出てきやすくなるようになります。

こうなると、その血管の周辺はむくんでしまいます。脳は硬い頭蓋骨に囲まれていてそれ以上大きくなることができないので、ここでむくんでしまうと脳が圧迫されます。
サイトカインには様々な種類があり、働きもいろいろですが、このようなことが起こって脳が障害されてしまうのです。

症状は、インフルエンザの症状である高熱、咳、くしゃみ、筋肉痛や下痢に加えて、けいれんや意識障害が起きるようになります。また、鼻に一番近いところの脳は側頭葉といって、言葉の記憶や理解、感情の制御を行っています。
ここが障害を受けると、人格が変わったように攻撃的になり、異常行動をとるようになります。


インフルエンザ脳症の治療法はあるの?

インフルエンザ脳症の治療は、インフルエンザウイルスの増殖を抑える治療と、免疫細胞の働きを抑える治療の2つに分けられます。

1.ウイルスの増殖を抑える

インフルエンザウイルスが多いことで、免疫細胞が頑張りすぎてしまうので、これを少なくしてあげる治療法です。タミフルやリレンザなどの抗インフルエンザ薬が使われます。

2.免疫細胞の働きを抑える

これ以上自分の身体を攻撃させないための「免疫抑制剤」というものです。脳症の直接の原因はウイルスではなく免疫細胞なので、こちらの方がより効果があります。ただしこれ、めちゃくちゃお高いです…。

これに加えて、けいれんを抑える薬や、脳の圧迫を解除するためにむくみをとるような薬を飲むこともあります。

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脳に障害が起きてしまうと、後遺症が残り、完璧に元通りに治すことは難しくなってきます。それに、発見・治療が遅れれば亡くなってしまう可能性だってゼロではありません。

インフルエンザ脳症ポイントは3つです。
・インフルエンザ脳症の原因は、過剰な免疫応答です。
・インフルエンザの症状に加えて、けいれんや意識障害、異常行動がみられます。
・治療は、ウイルスの増殖を抑える、免疫細胞の働きを抑えるの2つです。

特に小さい子は、免疫力がまだ完成しておらず、上手にウイルスと戦うことができません。なにか異常を感じたら、すぐに受診させるようにしましょう。


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